2024年『挨拶?席次?いらくね?』

「礼儀1.0礼儀2.0」と言う言葉がある

今までの新入社員研修スタイル「当然このビジネスマナーは身につけるべき」的な講義は今の時代の若手には届かない響かなない。イマドキの若手達の意識としてマナーは古臭い、不必要と言う人もいる、マナー講師を古臭いと馬鹿にしてくるような若手さえもいる。「礼儀1.0礼儀2.0」と言う言葉がある。意味は↓

しかし、講師である私でさえ礼儀2.0は確かに↓それ必要だろうか?と共感できるのだ。実は本音のところなくて良いと思う。常にマルチタスクをこなさなければならないわが社の場合も時間は貴重、タイパ(タイムパフォーマンス)に繋がるのはありがたい、そもそも礼儀2.0の出所は相手を想う心なのだ。その心を伝わるように表現しすると↓のような「マナーは過剰なのでは?」そもそも相手は喜ぶのだろうか?その気持ちはおおいに理解できる。

しかし業界にもよると思うが、私が知る限り人事教育ご担当者が礼儀2.0の考え方まずご存知の方が少なく、且つ、礼儀2.0を手放しで推奨する人はいない。相手が自社のお客様になればなおのこと。「今の時代”相手が見えなくなるまで見送る”なんてナンセンス」とさっさと自席へ戻る、それをタイパと考え『当たり前』と思う方も確かに増えてきている。がしかし、マナー教育ができていない会社と感じるビジネスパーソン、文化も確かにまだ大勢存在していることは事実なのだ。

マナーも変化する

後10年もすればエスカレーターの乗り方も完全にかわっていくように技術革新のプロセスではマナーも変化するのは当然のこと。今、その過渡期なのだ。問題なのは過渡期に社会人としてデビューするのが近年の新入社員たち。「こうすれば良い」のマニュアルがないのだから。ただやってはいけないのは「礼儀1.0のマナーを知らない、やりたいくない、面倒くさい」からやらないと楽な方に逃げるのは非常危険、結局、上司やお客様からのその人の評価だけでなく会社全体の評価も下がる。

タイパのために「謝罪もメール」や「退社時に挨拶無しで帰る」なんていうのは言語同断、ただ「やりたくないだけ」その気持ちが透けてみえる。それをタイパと言うならその行為で下がった評価を戻す時間の方がはるかにかかるのだ。

しかし、何が何でも「型として」タタキ込め的なかつてのマナーは確実に変化している。結論、若手社員の皆様は「戦略として覚えるべき」というスタンス。「相手、この状況に」を的確に判断し如何様にも対応できるよう礼儀1.0は学んでほしい。要は今まで以上の幅の広い心遣いが求められるのだ Z世代は相手に合わせる事は得意。そんな難しい選択ができる彼らにはその能力がある。

マナーはいつの時代もコミュニケーションツール。礼儀1.0、それが今後引き継がれるのかまたは、消えていくのかはわからない、しかし、その時の時代と相手の心の機微をくみ取った上で考えられている所作でもあるとも思う。どうすれば気持ちよくコミュニケーションがとれるか、聖徳太子の"和を持って尊し"それは時代が変わろうと普遍。それを体現しているのだ。

ベテラン社員のやるべきこと

私たちベテラン社員も「今の考えについていけない、わからん」と諦めるのではなく、新たなマナーの考え方にも耳を傾け若い後輩たちには「協働するための大切な戦略の一つとして身に付けること」を勧めることが務めではないかと思う。

1.0も2.0もどちらが正しいどちらが間違いではなく「違い」があるだけ、互いに共感できなくても理解することから始めよう。

太古から変わらなく大切なことはお互いの歩み寄り

まずは相手が何を求めて、何を嫌がるのかを知ること

インプットしながら時代に合わせてチューニングの上アップデートしていくことが一番の近道

ただ確かに言えることは未来は若い彼らの手の中にある